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【DAY5】ユニフォーム正規品orフェイク?

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最近はフリマアプリ等も活況なことから、サッカーユニフォームの二次流通市場も活用しやすくなっている。一方、フリマアプリでユニフォームを購入することは一定のリスクを伴うことを肝に銘じて欲しい。今回はツイッター上で、最近よく「このユニフォームは本物でしょうか?」とDMで問い合せを受けることから、ユニフォームを購入する際のフェイクチェックの観点とフリマアプリ活用の際の留意点について取り上げる。

 目次

  1. 本記事の前提条件
  2. ユニフォームの9チェック
  3. フリマアプリ活用における4つの留意点
  4. まとめ

1. 本記事の前提条件

  • NIKE社のユニフォームをベースに記載している
    今回の記事作成に当たって、NIKEのユニフォームをベースに記事を作成した。筆者がバルセロナファンであり、バルセロナサプライヤーであるNIKE社のユニフォームに関しては造詣が深いためである。但し、他のサプライヤーのユニフォームを見極める際にも一定参考になると思っている。他のサプライヤーの特徴についても今後追加していこうと考えている
  • フリマアプリ等で購入する場合を想定している
    また、今回はWEB上でフリマアプリ等に出品されているユニフォームをどうチェックしていくかに主眼を置いた記載方法にしている。サッカーユニフォームのヴィンテージショップ等で実際に確認できる場合はより精緻に確認できるものと認識するが、今回はWEB画面上で可能な限り確認すべきポイントを絞っている

2. ユニフォームの9チェック

特に重要な項目に関しては★で3段階評価している。★が3つの項目がクリティカルな要素と考えるのでユニフォームチェックのメジャーとして活用してほしい

①価格帯(★★☆)

まずもって価格のチェックをするところから始める。フリマサイト等では今シーズンのユニフォームであるにも関わらず、ネーム・ナンバーのマーキング込みのユニフォームが半額以下で販売されているケースも多い。値段でいうと6,000~8,000円の価格帯は要注意である。そもそもフリマアプリに新品未使用のユニフォームを売っているのだから、多くの場合が転売による利益を目的としているはずである。本来ならば16,000円程度(正規品のレプリカ仕様でマーキング込み)であるのに、8,000円程度で売ること自体がおかしい。おそらく海外で得体の知れないサイトから買い付け出品しているものと考えられる。

②首元の生産国・サイズ表記(★★☆)

フリマアプリに出品されているユニフォームの場合、首元の生産国・サイズ表記がきっちりと写真でアップされているか確認しよう。正規品とフェイクでは生産国が異なっているケースやサイズ表記が間違っているケースが散見される。

③ユニフォーム左下のラベル(★★★)

NIKEのユニフォームを前提として記載するが、ユニフォーム左下にAUTHENTICという文字とNIKEのSWOOSH(✓←こんなやつ)と品番が記載されている。正規品とフェイクで実物を見比べてみると光沢感が全く異なる。また、AUTHENTICという文字と製造番号の間に二重線がある。この二重線に偽造防止のホログラムが仕込まれているので、ルーペで拡大して確認してみるとよい。WEB上ではなかなか確認が難しい部分であるが、逆にこの部分まで写真をアップしていた場合ほぼ正規品と断言していいだろう

④黒い紙タグのユニフォームに付いている位置(★★★)

NIKEのユニフォームの場合、私が実際の店舗やECサイトで確認したところ、黒い紙タグは正規品の場合袖に付いている事が多い。フェイクの多くは首元に付いているケースが多い。ただし、理由は分かっていないので引き続き調査したいと考えている。また、レプリカとオーセンティックでタグの位置が違う等は考えられるが、この辺りも継続調査したい。

一部更新(2021/5/22)
某サッカーショップの店員さんにNikeのユニフォームのタグ位置にについて確認してきました。予想通りでしたね。

⑤黒い紙タグの記載内容(★★★)

例を挙げると、フリマアプリの場合は過去シーズンモデルのユニフォームを新品未使用の状態で売っているケースも多い。05-06シーズンのロナウジーニョのユニフォームは喉から手が出るほど欲しい商品だったりする。しかしながら、05-06シーズンのユニにも関わらず、黒い紙タグには2021@NIKEと記載されているケースがあったりするのだ。これは、フェイク品のユニフォームに、2021年シーズンの黒い紙タグをコピーして貼り付けているから起きる現象と考えられる。
※④と⑤はセットでチェックするとよい

一部更新(2021.5.25)
コピーライトの件と謎のままなのですが、引き続き注意するポイントではあるかと思いますね

⑥ユニフォーム内側の洗濯タグ(★☆☆)

昔のユニフォームだと洗濯タグが数枚あるのが正規品で、フェイク品は洗濯タグが1枚と見分けやすかったが、最近はフェイク品も同じように対応してきている。WEB上では判断しにくい部分ではあるので生産国などの表記が誤っていないかチェックしよう。ヴィンテージのサッカーショップ等で実物を確認できる場合は、洗濯タグがインクでにじまないかどうかチェックできると良いかもしれない

⑦ロゴ・エンブレムの裏地(★★☆)

正規品とフェイクだと、ロゴとエンブレムの裏地の刺繍部分の処理方法が明らかに違う。フェイク品はよくわからない白い当て布のような素材が施されているケースが多い。

⑧スティッチ(★★☆)

フェイク品は明らかにスティッチ(縫い目)が粗い。フリマサイト等で出品者がユニフォームの縫い目のアップ希望を拒んできた場合は要注意である

⑨生地(★☆☆)

ユニフォームを実物で触ることができる場合は記事の質感を見ておこう。フェイク品はテカテカしているような素材を使っているようなケースがある。正規品を確認できる状況の場合は、スポーツ用品店で現物を確認しておくことをオススメする。また、エンブレムの素材も大きく違い、フェイク品はモコモコしているケースが多い。正規品はフェースがなめらかで硬い仕様になっている
※関連ツイートなし

以上のような9つのポイントが非常に重要である。その他にもNIKEのロゴがそもそも付いていない場合や市販されていない長袖のユニフォームが出品されているケースもあるので注意いただきたい。

3. フリマアプリ活用における4つ留意点

フリマアプリとは、メルカリ、ラクマ、PayPayフリマ、ヤフーオークション等を指すが、フェイク商品の権利侵害品で溢れている。当該状況をフリマアプリの運営事務局に連絡しても何も対応してくれないのが実情である。一方、特に過去モデルの1点物との出会いや限定品と出会える可能性は大いにある。そのため、前述したユニフォーム自体が正規品であるかどうかのチェック項目を認識しながら、フリマアプリを活用いただきたい。お、フリマアプリには写真に掲載されているものと別の物を送っているケースもあることは十分念頭に入れておいて欲しい。

①海外製ですという表記に要注意

出品者も正規品の場合は、正規品です。と記載するが、出品者本人がフェイク品だとわかっている場合は、海外製です。もしくはレプリカ品です。と記載することがある。そもそも、日本国内で買う海外クラブのユニフォームはタイやインドネシアで製造されているので海外製であるので、私からするとあたりめだーろと思うのだが、フェイク品であることをカムフラージュした記載なのだろう。またレプリカ仕様です。という表記も紛らわしい。正規品でレプリカ(観戦用)とオーセンティック(選手仕様)とがある。権利侵害品を出品している人が言うレプリカとはフェイク品を指すので要注意だ。

②基本紙タグのついている商品を購入する

紙タグが付いているユニフォームの方が真贋チェックをしやすいため、なるべく紙タグが付いているものを購入することをオススメしている。一方、紙タグが正規品とは異なる場所に付いている。記載内容がおかしい場合は、上記のユニフォームの9チェックに基づき購入しないようにするべきだ。どうしてもヴィンテージのユニフォーム等はタグが付いてないもの出品されているが、その場合は正規品のみを扱うヴィンテージショップに欲しい商品がないかチェックしてみよう。そちらのショップを検討しつつ最後の手段としてフリマアプリを活用する。ヴィンテージショップ紹介は別途記事を書くこととする。

③出品者のその他の出品物を確認する

意外に盲点となるのが、出品者の他の出品物を確認することである。レア物ユニフォームを出品していて、その他の出品物が生活一般のモノだったりする場合は、正規品のユニフォームであることが極めて高い。なぜなら、そこまでサッカーファンではないものの、過去に買ってみるかーのノリで購入したケースが想定されるからだ。1点物のユニフォームを保持している可能性は極めて高いと言える。一方、新品未使用のユニフォームを安い値段で何枚も出品している輩は注意が必要だ。フェイク品を大量買い付けして売りさばいているケースが想定される。

④正規品であるかどうかの言質を取る

意外に忘れがちであるが、必ず正規品であるかどうかの確認をしよう。フェイク品を売っている人間が正規品ですと堂々と売っていた場合は完全に詐欺だ。後からフリマアプリ運営事務局や警察対応も含めて正規品であることの言質は必ず取るべきである。加えて、どういうルートで購入したかもわかるとベストである。KAMOやSWS等の信頼のあるサッカープロショップで購入したのならば信用度は高くなるが、フリマサイトで購入したという場合は要注意である。売っている本人も正規品かどうかわからないでフリマで再転売しているケースが多いのである(それは出品者に責任を持っていただきたいところだが)。

4. まとめ

サッカーユニフォームは値段が高いものの、フェイク品のような安いものを購入してしまっては、応援するクラブのためにはならないし、サプライヤーも新しいユニフォームを開発する原資を得られない。そのため、どんなに安くても、フェイク品だけは購入してはいけない。フェイク品を製造販売している輩の懐にお金が流れてしまうだけであるからだ。そのため、

  • ユニフォームの9チェックを行い、真贋を見極める。特にユニフォームの紙タグの位置や記載内容およびユニフォームのラベルの偽造防止ホログラムをチェックしよう
  • フリマアプリ活用における4つの留意点を必ず実行する

これだけチェックを行えば、基本的には偽物を掴まされることはないと思います。基本的にフリマなどで人に聞かないと買えない商品は買わないことですね。

 

<おまけ>
一覧表作成してみたのでご参考まで。

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2021.5.16

ばんび