ばんびの "Kit of the Day"

サカシャツが大好きです

【DAY25】Jリーグのマーキングシートに対する考察

f:id:BambiFootball:20220207164914j:plain

Jリーグのマーキングシートは、マーキングシート単品で販売はOKなのか?という疑問が湧いたので少し考察してみようと思う。

目次

  1. 前提
  2. 論点と考察
  3. まとめ

1. 前提

まず初めにユニフォームとネームと背番号のマーキングシート(海外ではName & Number setとかName setと表現する)に関し、KAMO等、日本を代表する小売店舗でバラバラで売ることはない。基本マーキングシートをヒートプレス機で圧着した形で販売する。

仮説だがニフォームとマーキングシートを圧着して売れることに小売店舗の1つの付加価値がある。そのため、本気出せばマーキングシート単品で売ることも可能だと思うが、基本的に"海外のクラブであろうとJリーグのクラブであろうと"マーキングシートを単品で販売することはしないのが実情と認識している。

一方、海外クラブは過去のマーキングシートの発注も当年度に限らず受けており、例えば、FCバルセロナならば、2022年に18-19年シーズンのユニフォームを手に入れた場合、バルボラフットボール等を活用すると、18-19シーズンのマーキングシートを手に入れることが可能なのである。おそらく海外クラブのマーキングシートに関しては人気もあるので当該年度で受注打ち切りにするようなことはしないのだろうと想定する。故にマーキングシートを単品で発注する人がごく稀に存在するということなのである。

2. 論点と考察

論点は、Jリーグのマーキングシートでも単品販売は可能なのか?という点である。順を追ってJリーグのマーキングシートに目を向けてみよう。Jリーグのマーキングシートは2021シーズンからJリーグ統一フォントに変更となり、世界的に有名

なAvery Dennison社製(FCバルセロナプレミアリーグと契約)のマーキングシートになった。この話を聞いた時私は、「おーということは、過去シーズンのユニフォームをゲットしても、マーキングシート単品購入して、後で圧着できるのね」と思っていたが、Jリーグは海外クラブと違い、当該年度分しかマーキングシートを発注できないのである。つまり2021年のマーキングシートは2021年12月中旬ころまでに発注しないと翌年2022年以降は発注ができないというルールらしいのだ。このルールの根拠を調査し切れていないのだが、プレミアリーグのような規模とは違い、Jリーグのニーズはほぼ日本であることから、自由度の高いマーキングを禁止しているものと思われる。基本的には在籍選手のマーキングシートしか発注できず、ネームに関してもアルファベットをバラで売ることも許容していない。需要に対して供給側の旨味が少ないのだと想定する。とまあここまでは私も昨年まで理解していた。

ここからが本題だ。ではJリーグのマーキングシートを当該年度中にユニフォームとは別に単品で販売していいのか?という論点である。これこそが今回のメイントピックだ。先に見解を述べたいのだが「Jリーグのマーキングシートの単品販売に関しては、完全アウトではなく、正しいユニフォームに圧着して顧客に提供できるならば、単品販売は可能。但し、圧着しないでマーキングシートだけを個人に売るのは取扱いがグレー」と考えている。Jリーグのマーキングシートに関し、日本の小売店舗全て、卸売業者であるFootball Aggregationを通じて海外メーカーに発注をかけている。KAMOからすると、サプライヤーアディダス等からユニフォームを確保し、それとは別にマーキングシートを人気選手はある程度見込みで仕入れ、基本的には受注生産のような形でマーキング圧着を請け負っているのである。しかし、ココで、Football Aggrgationが、KAMOが各サプライヤーのシャツをどれだけ在庫確保しているかなど、いちいち確認などしない。KAMOの意向に沿って、注文を受けた分海外メーカーに発注をかけるだけなのである。ここがミソなのだ。

一方、マーキングシートの単品販売を普段から行っているバルボラフットボールでは、基本Jリーグのユニフォームは取り扱っていない。しかしながら、Football AggrgationにJリーグのマーキングシートは発注できるのである。なぜなら卸売業者が小売店舗の在庫状態など確認しないからだ(2回目)。そして、バルボラフットボールは基本持ち込みのJリーグユニフォームに対応するので、例えばG大阪ファンから、G大阪の当該年度のマーキングシートが依頼されるもの。ある意味信義則として受注していると想定する。そのためG大阪のマーキングシート単品販売であるものの、依頼が来るのは"ほぼ必ず"G大阪のシャツのハズなので、ユニフォームにマーキングシートを圧着するプロセスは一般的な店舗と異なるものの、ユニフォームの出来あがりの姿は、正しいシャツに正しくマーキングされるので、表面上問題ないように見えているのである。但し、ココに抜け道がある。

Jリーグフォント統一の2年目以降に起こる問題と想定するが、2021年も2022年もマーキングシートのフォントもカラーも変わらないが、2022年のマーキングシートを2021年のユニフォームに圧着していいのか?問題はある。移籍せず番号も変わっていない選手であれば理論上可能であるが、これがJリーグのルールとして禁止されているのかどうか不明瞭ではある。もしくはJリーグもそんなことは想定していない可能性も高い。
(追加情報だが、この点に関しては某店に確認して2022年のマーキングシートを2021年のシャツに圧着するのはOKということがわかった。

明確にわかっていることは在籍選手しかマーキングすることはできないので、例えば2021年のG大阪30周年記念ユニフォームに遠藤選手のマーキングはできなかった。これは遠藤選手がジュビロ磐田にレンタルされていたため、G大阪のシャツにマーキングする権利がなかったのだ。このように一般的な小売店舗や公式ストアではできなかったのだが、バルボラフットボールを活用すると、G大阪30周年記念ユニフォームに、G大阪のホーム用ユニフォームの白いフォントのマーキングシートをかき集めて自分で圧着するならば、幻の30周年記念ユニフォーム遠藤モデルができてしまう。例えば、ジュビロの50番遠藤選手と17番鈴木優斗選手のマーキングシートを発注し、番号とネームを取り換えて、7番遠藤だけ圧着するとユニフォームができてしまう。残りの「背番号0、1、5と鈴木選手のネーム」は無駄にはなってしまうけれど。

仮にKAMO等でマーキングシートの在庫が余っていても、マーキングシート単品のみを売ってはくれないが、KAMOで購入して持ち込んだ場合は勿論圧着することは否定していない。むしろ在庫処分が進むので喜んでやってくれるのだ。しかも、KAMOではない別の小売店舗でシャツだけ購入した場合も、工賃1ヵ所660円で対応してくれるようだ。これはマーキングシートの単品販売となんら変わらないと想定している。

ラップアップすると、基本的に正しいユニフォームに正しいマーキングシートが圧着されるならば、Jリーグの規定的にも問題ないので、2022年のマーキングシートを張り付けようがOKだが、違うクラブのマーキングシートを違うクラブのユニフォームに圧着したり、当該行為が行われそうな予見行為であるマーキングシート単品販売は基本しないということなのだろう(小売店舗の販売実績にも影響出るし)。私の場合はバルボラフットボールさんに圧着依頼をしていたが、自前のヒートプレス機が準備できたので、バルボラさんに圧着してもらわずに、マーキングシートだけ送ってもらった経緯がある。これがグレーな扱いの正体である。

3. まとめ

  • ユニフォームとマーキングシートは基本単品販売はなく、日本の小売店舗では圧着した形で販売されるのが一般的であり、Jクラブは特にそうである
  • 但し、一部店舗で正しいユニフォームに正しいマーキングがなされる前提で、マーキングシート単品で販売されているケースがある(KAMOしかりバルボラフットボールしかり)
  • マーキングシートを個別で入手し自身で圧着する場合に限り、本来Jリーグやクラブ、小売店舗が想定していない幻のユニフォームを圧着することは可能である(積極的に推奨はしないが個人でやる分にはまあいんじゃないでしょうか)